“スゴイ”の過食・ 褒め言葉では満たされなかった私がやっと見つけた解毒剤

心のケア

「デブ」

「お前には何もない」

「裏切り者」

あなたにも、ありませんか。

何年も前に言われた一言なのに今も、ふとした瞬間に自動再生される言葉。

仕事でミスしたとき。
誰かの期待に応えられなかったとき。
ひとりで夜、スマホを眺めているとき。

あの声が、勝手に再生される。


呪いの正体

その言葉を言ったのは、誰でしたか。

親。交際相手。配偶者。上司。

共通していることがあります。

あの言葉は「事実の評価」ではなかった。「支配の道具」だった。

DVをする人間は、相手の自信を潰すことで逃げられなくする。
過干渉な親は、子どもを否定することでコントロールを手放さない。
「お前には何もない」は、分析じゃない。攻撃です。

でも、受け取った側は、それを事実だと信じてしまう。

心の奥底に刷り込まれた言葉は、無意識のうちに、何かあるたびに反応する。
自動再生。自動発動。

何十年も、加害者の言葉を「自分の真実」として生きてしまう。


“スゴイ”の過食

呪いを打ち消したくて、私たちは「スゴイ」を集め始めます。

誰かに認められたい。
「すごいね」「イイね」と言われたい。
「あなたがいてくれてよかった」と言われたい。

それは、「価値がない」を打ち消す根拠になるから。

だから頑張る。無理をしてでもやる。
体調が悪くても行く。
頼まれたら断れない。

でも、どれだけ集めても、満たされない。

これは、過食と同じ構造です。

食べても食べても満たされない。
褒められても褒められても、まだ足りない。

なぜか。

「スゴイ」には、2種類あるからです。

①あなたを利用するための「スゴイ」
契約させたいとき。高い服を買わせたいとき。
あなたの自尊心をくすぐる言葉を、相手は巧みに使います。
「センスいいですね」
「さすがですね」
「あなたにしかできません」
身に覚えが、あるはずです。

②本当にあなたの中身を見た「スゴイ」
あなたの行動、考え、生き方を見て、心から出た言葉。

スゴイの言葉に渇いている人は、①と②の区別ができません。

どちらでも飲んでしまう。
そして①を飲めば飲むほど、もっと渇く。

認めてほしい気持ちが溢れている人のところには、それを嗅ぎつける人たちが集まります。
無料なら群がる。でも、一円でも対価を求めると、潮が引くように消える。

「やっぱり私には、お金を払ってもらう価値がないんだ」

そうやって、呪いはさらに強化されていく。


安売りの正体

カウンセラーとしての初日、私はメールセッションで相談を受けました。

私は4回のメールで丁寧に返信しました。

「なぜそこまでわかるのですか?」

「解決できそうです」

嬉しかった。私の言葉が、誰かの役に立った。

でも、初回サービス回数が終わり「ここからは有料です」とお伝えした途端、返信は来なくなりました。

私は落ち込みました。
また、労力だけ使われた。
やっぱり私には、値段をつける価値がないのか、と。

でも、今ならわかります。
あの人が払わなかったのは、私の価値がなかったからじゃない。

無料で済むなら払いたくない。それだけのこと。
スーパーの試食を食べて、美味しくても買わない人はいる。
でもそれは、料理がまずいからじゃない。

私に足りなかったのは「価値」じゃなく「仕組み」だった。
それからは分かりやすく明記しました。

そしてその仕組みを作れなかったのは、「認めてほしい」が先に立って、自分を安売りしてしまったから。

「スゴイ!」が欲しくて、差し出してしまう。

「自分はタダじゃない」と、自分が自分の価値を認めること。

仕組みの前に、このマインドセットが必要だったのです。


解毒剤は、自分の手の中にあった

他人の「スゴイ」では治らない。

じゃあ、どうするのか。

自分で、自分に、「スゴイ」と書く。

「……そんなことで?」

そう思いましたか。

その「そんなことで?」が、まさに呪いの症状です。

「Kindleを出版しました」だけじゃダメ。売れてないとスゴイと認めない。
「フォロワー1万人」じゃないと価値がない。

それは、あなたの中に住んでいる、呪いの言葉を言った「あの人」の声です。
「お前には何もない」と言った、あの人の基準で、今も自分を採点している。


「私はスゴイnote」の書き方

ノートを1冊、用意してください。
スマホのメモでもいい。

ルールは5つだけ。

① 毎日1個だけ書く。
多くしない。1個の重みを感じるために。

② 「自分のために選んだこと」だけ書く。
誰かに頼まれたことは書かない。「自分で決めた」ということ自体が、根拠になるから。

③ 大きさは関係ない。
「本を出版した」も「玄関掃除した」も、同じ1個。他人と比べない。

④ 事実だけ書く。感情はいらない。
「すごいと思った」じゃなく、「やった」だけでいい。事実が積み上がること自体が根拠になる。

⑤ 読み返すのは週1回だけ。
毎日読むと粗探しが始まる。週末にまとめて見て、「これだけ積んだ」と量で実感する。


「そんなこと」が、あなたの根拠になる

自炊した。

バイトに行った。

残り物で料理した。

不用品をメルカリに出品した。

子どもに「おはよう」と言えた。

「そんなこと」ですか?

うつで動けない日もある中で、自炊した。
雨なのにバイトに行った。
誰に頼まれたわけでもなく、玄関を掃除した。

それはあなたにとって、登山と同じ重さです。

1個では弱い。
でも、100個積んだら、呪いの言葉より重くなる。

ノートを開いたとき、そこに並んでいるのは、他人が言った「スゴイ」じゃない。
あなた自身が、自分の手で積み上げた、あなただけの根拠です。

他人の「スゴイ」を集めなくていい。
もう、スゴイの過食しなくていい。

解毒剤は、最初から、あなたの手の中にあった。


私は長年、摂食障害と生きながら2人の息子を育て、3回の離婚から立ち直り、カルト教団を脱出しました。

その私が言います。

今日、玄関を掃除したあなたは、スゴイ。


心の使い方ラボ ── リディエ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
過食や自己否定に悩み、人生を立て直したい方へ向けて発信しています。
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