50代の女性で、老後のお金に不安を感じていない人は、どれくらいいるだろう。
とくに私たちバブル世代は、少し事情が特殊だと思う。
青春時代に経験したのは、日本が一番華やかだった時代。ブランドものは当たり前、女性の社会進出も後押しされ、「自分らしく生きる」ことがリアルに手の届く選択肢だった。
あの時代を通過した女性には、どこかに「わがまま」の名残がある。悪い意味ではなく、自分を大事にしたいという感覚が身体に刻まれている、ということだ。
私は、その感覚がとくに強い人間だった。
<自由を選び続けた結果>
抑圧の強い家庭で育ち、自由がない状態が続いた。息ができなかった。
外出は監視なので社会経験は少なく、男の見る目がない。
自由欲しさに焦って結婚は3回、離婚も3回。全てが子供への虐待だった。
転職も引っ越しも何度も繰り返してきた。
安定を選べなかったのではなく、自由を選び続けた。今はそう思っている。
職場がブラックだと感じたら、心の警報が鳴り止まなかった。
自由がなくなる!と。
我慢すれば安定が手に入ると頭ではわかっていても、
身体が先に「ここにいたら壊れる」と訴えた。
その代わり、自由でいるための努力はしてきた。宅建士の資格を取り、カウンセラー、中学臨時教論、FP2級も取得した。誰にも依存しないで生きていけるように。
自分の足で立つための準備だった。
子どもは2人、離婚しても育て上げた。そこだけは逃げなかったと言い切れる。
<57歳の現実>
でも、気づけば57歳になった。
持ち家はない。
自由を選んだ結果が、「老後のお金の不安」として今、目の前にある。
しかも今の日本は、物価が上がり続けている。年金だけで暮らせる時代はとっくに終わった。なのに医療の進歩で、人は簡単には死ねない。
お金はないのに、人生は長い。
笑えない話だけれど、これが私たち世代のリアルだと思う。
<それでも立ち止まらない>
リアルな肉体労働ができる年数は、あと数年しかない。
その限られた時間の中で、老後の土台をどうつくるのか。自由を手放さずに、お金の不安とどう折り合いをつけるのか。
次回から、私が今実際にやっている「戦略」を具体的に書いていく。
自由を選んだことを後悔しないために。

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