悩む母とカウンセラーカナリアの対話
「30歳にもなって働かない息子。小さい頃から心療内科に通い、薬を飲ませ続けたのに……。」
そんな悩みを抱える親御さんは少なくありません。
今回ご紹介するのは、私カウンセラー・カナリアが受けた、
「息子は病気なのか、怠けなのか分からず、親としてどうすればいいか悩む母親」の相談。
あなたも同じように感じたことはありませんか?
【相談室】
◇ 相談者 Aさん(50代・女性)
「うちの息子、もう30歳なんですけど……小学校3年くらいから心療内科に通って精神薬を飲んできました。
でも良くなるどころか、今も無職で引きこもり。
働きもせず、たまに『迎えがないと行けない』とか言って、最近はお金の無心ばかり……。」
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◆ カナリア:
「Aさん、長年ほんまによう頑張ってこられましたね。
ただ、お伝えしたいのは……
**“精神科や薬では、本人の人生は変えられへん”**ってことなんです。」
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◇ Aさん:
「え……そうなんですか? 私はてっきり、病気だから仕方ないと……。」
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◆ カナリア:
「もちろん、しんどい時期はあった思います。でもね、
病気・発達障害・依存体質……どれでも、最終的には本人が『自分の人生を背負う』覚悟を持たん限り変わらへん。
そして今Aさんが抱えてるしんどさは、
**“息子さんの課題を、ずっと背負い続けてきた”から生まれとるんです。」
【カウンセラー解説|甘え・発達障害・精神疾患の違い】
精神疾患 発達障害 怠け・依存
行動 | やりたくても動けない | やりたいけど忘れる・抜ける | やろうとしない・言い訳が多い |
本人の感覚 | 「しんどい」「自分はダメ」 | 「頑張ってるのに空回り」 | 「誰かやって」「助けて当然」 |
周囲への態度 | 助けてほしいが動けない | 落ち込み・自己否定 | 被害者ぶる・甘える |
必要な対応 | 医療・療養 | 環境・工夫・支援 | 境界線・自立促し |
◇ Aさん:
「うちの子……どっちかというと、怠けに近いですね。
でも、そうさせたのは私かも……。」
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◆ カナリア:
「そう思う気持ちは分かります。でもね、
成人した子どもの課題は、もう親の課題じゃない。
これから必要なのは、
**“どこまで背負い、どこから手放すか”をAさんが整理することなんです。」
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◇ Aさん:
「……じゃあ、私はこれ以上何をすれば?」
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◆ カナリア:
「答えはひとつ。
“本人の課題は本人に返す”こと。
本人が動くまで、親は『動かそう』とせんでええんです。
親が変われば、関係性は変わります。
Aさんはもう十分、よう頑張ってきましたよ。」
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【メッセージ】
長年の通院や薬でも、本人が「自分の人生を生きる」と決めない限り、何も変わらない。
親が変わることで、親子関係は大きく変わる。
あなたが背負わない一歩が、家族を救うこともあります。
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もし、あなたが今、
「このままでは私も、子どもも潰れてしまう……。」
そう悩んでいるのなら、一度ご相談ください。
カウンセラーとして、あなたと一緒に
【どこまで背負い、どこから手放すか】を整理し、
あなたがラクに生きられる方法を一緒に考えていきます。
あなたが自分の人生を取り戻す、その一歩を応援しています。
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