「節約しなきゃ」と思うたびに、息が詰まる。
我慢して、削って、耐える。節約という言葉には、どうしてもそのイメージがつきまとう。とくに私たちバブル世代は、若い頃に「好きなものを好きなように買える」空気の中で過ごしてきた。あの感覚を知っている身体に、節約生活はなかなかなじまない。
でも50代になり、老後のお金の不安が現実として目の前にある今、支出を見直さないわけにはいかない。
そこで気づいたことがある。私がやるべきなのは「節約」ではなく「無駄の整理」だということだ。
<節約と無駄の整理の違い>
節約は「減らすこと」が目的になりがちだ。あれもやめる、これも我慢する。その結果、心がすり減って続かなくなる。
無駄と整理は違う。自分にとって本当に必要なものを選び直す作業だ。使わないものを持ち続けること、惰性で続いている支払い、見栄のために通っていた場所。それを一つずつ見直していく。
無駄なものを手放すと、残るものが見えてくる。それは、自分が何を必要としているのかがわかるということだ。支出の整理は、そのまま自分の内面の整理になる。これからの生き方が見えやすくなるのだ。
<実際にやったこと>
私がここ数ヶ月で見直したことを具体的に書いていく。
ロレックスの売却を決めた。 思い入れはない。つけてもいない。ただ「持っている」だけだった。それなら現金に変えて、孫の教育資金に充てた方がいい。眠らせておくことの方がよほどもったいない。
自動更新の教材費に気づいた。 2年前に息子に頼まれて契約した孫の通信教材。年間約4万円が自動で引き落とされていた。孫が喜んで使っているので、今すぐは解約しない。ただし小学校入学のタイミングで息子家族に引き継ぐと決めた。「いつまで」を決めたことで、心の負担が軽くなった。
お気に入りのブティックに行くのをやめた。 これが一番きつかった。買い物がしたかったのではない。店員さんに「お似合いです」と言われる、あの空間にいる自分が好きだった。つまり私は服ではなく承認を買っていた。それに気づいたとき、もう行かなくていいと思えた。
美容院を変えた。 長く通っていたサロンから、価格が3分の1の店に変更した。最初は少し寂しかったが、髪を整えるという目的は変わらない。
本当に行きたいイベントには行った。 30年来のファンであるアーティストの記念コンサート。チケット代とグッズ代で約16,000円。悩み抜いたが、行かなかったら一生後悔すると思い、参加を決めた。ただしグッズは「絶対に使うもの」だけに絞り、その月の美容院はなしにした。
<「選ぶ力」が老後を守る>
全部をやめるわけではない。全部に我慢するわけでもない。自分の基準で、残すものと手放すものを分けていく。
50代からの家計の見直しに必要なのは、根性ではなく判断力だと思う。何が本当に必要で、何が惰性なのか。それを見極める目を持つことが、限りある貯金を守る一番の方法ではないだろうか。
無駄の整理は「自分が何を必要としているのかを理解する作業」だ。自由を大事に生きてきたけれど、振り返ればとても不自由だった。モノに、見栄に、惰性に縛られていた。
これからは、スーツケース一つで引っ越しできるくらい身軽になりたい。
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