食べて、吐く。
その繰り返しが
いつの間にか
歯磨きみたいに
「やらないと気持ち悪い」になっていた。
私は長年、摂食障害と一緒に生きてきた。
きっかけは高校生のとき。
テレビでタレントが「食べたら吐いてる」と言っていて、
軽い気持ちで試した。
でも本当の原因は、もっと奥にあった。
「痩せたほうがいい」と言い続けた父。
痩せたらモテた、という成功体験。
好きな人に「デブは嫌」と言われた記憶。
いつの間にか
「痩せる=正解」
「痩せないと愛されない」
が、私の中で絶対ルールになっていた。
「治そう」としても、治らなかった
何度も「もうやめよう」と思った。
でも、意志の力で止められるならとっくに止まっている。
あるとき気づいた。
離婚裁判で絶対に負けられない状況のとき、
過食嘔吐が止まっていた。
体調を崩す余裕がなかった──のではなく、
自分の人生を、自分で握っていたから。
逆に、
誰かに合わせて生きているとき、
自分の人生を自分で決められていないとき、
過食嘔吐が戻ってきた。
つまりこの病気は
「意志が弱い」から続くんじゃない。
自分の人生を自分で握れていないとき、
唯一コントロールできる行為として機能していた。
「治す」をゴールにしない
もう一つ、気づいたことがある。
摂食障害って、
「治そう」として治る病気じゃない。
自分の人生に夢中で、
自分で決めて、
自分で責任を取って動いているとき、
気がつけば──
「あれ?吐いてない」
「あれ?過食してない」
そうなっている病気だと思う。
自分のパターンに気づいた日
それでも、日常にはキッカケがある。
私の場合はこうだった。
朝は、平気。
体が求めるものを、素直に食べられる。
これが「本来の私」の状態。
外食すると、スイッチが入る。
ケーキ300カロリー、お寿司800カロリー──
数字が浮かんだ瞬間に「帳消しにしなきゃ」モードになる。
夜、仕事から帰ると、自動操縦。
何時だろうが関係なく、
疲れすぎて意思決定ができない状態で、
体が勝手に動いてしまう。
これを書き出してみて、
初めて「自分の摂食障害の地図」が見えた。
私のリカバリーカードがコレ↓
☀ 朝 ── 平気な私がスタートライン
体が求めるものを食べる。これが本来の私。
食べながら、今日やることを1つだけ決める。
→「今日は私がこれをやる」→ 1行メモ
🍽 外食 ── カロリーが浮かんだら
数字が出たら、3秒で翻訳する。
「300カロリー」→「私の体のエネルギーになる」
→ 食べた後「この後○○する」を決める。次へ進む。
🌙 夜 ── 帰宅の自動操縦を切る
意志で止めなくていい。動線を変えるだけ。
靴を脱いだら → まず3分だけ横になる(タイマー)
→ その後、指先を動かす。好きなこと1分、なんでもOK。
✦ 10回中3回できたら上出来。
できなかった日も、朝が来たらリセット。
あなたのリカバリーカードを、作ってみて。
私のパターンと、あなたのパターンは違う。
でも構造は同じ。
「いつ」「どんなとき」にスイッチが入るか。
それが見えたら、
意志ではなく「動線」を変える仕掛けが作れる。
下にテンプレートを置いておくので、
スマホのメモ帳にコピーして、
自分の言葉で埋めてみてほしい。
━━━ 私のリカバリーカード ━━━
【平気なとき】
→ どんな時間帯? どんな状態?
(ここに書く: )
→ この「平気な自分」が、本来の私。
【スイッチが入るとき ①】
→ どんな場面で? 何がきっかけ?
(ここに書く: )
→ そのとき、代わりにやること:
(ここに書く: )
【スイッチが入るとき ②】
→ どんな場面で? 何がきっかけ?
(ここに書く: )
→ そのとき、代わりにやること:
(ここに書く: )
10回中3回できたら上出来。
できなかった日も、朝が来たらリセット。
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最後に
完璧にやろうとしなくていい。
「治そう」としなくていい。
自分の人生を自分で握ること。
自分で決めて、自分で進むこと。
その先に、
気がつけば──
「あれ?やってない」がある。
私はそう信じて、今も生きている。
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