必ずやっている「食べ方の順序」
回復しはじめる人と、何度もつまずく人の違いとは?
摂食障害を「治そう」と本気で向き合い始めたとき、
多くの人が最初につまずくのが 「どう食べるか」 です。
・お腹が空いたら食べる
・空腹感を信じていいのか分からない
・食べると不安になる
・食べすぎた気がして自己嫌悪になる
実はこれ、意志が弱いからでも失敗しているからでもありません。
回復が進まない原因は、
「食べ方の順序」が整理されていないことがほとんどです。
摂食障害の人が陥りやすい“食べ方の落とし穴”
摂食障害になる人は、もともと
・真面目
・ルールを守る
・頑張れる
・感覚より思考を優先しやすい
という傾向があります。
そのため、
「お腹が空いた、自分の感覚を信じて食べましょう」
と言われると、
一番難しい段階でいきなり放り出される ことになるのです。
実際には、
- 空腹と不安の区別がつかない
- 胃の不快感を「太るサイン」だと思ってしまう
- 感覚が壊れた状態で判断しようとして混乱する
これでは、うまくいかなくて当然です。
正常な空腹や満腹感を忘れてしまったのですから。
回復が進む人が必ず通っている「3段階の食べ方」
回復が進み出す人は、
いきなり“理想の食事”を目指していません。
階段を一段ずつ上がっています。
【第1段階】時間と量を決めて、コンスタントに入れる
この段階では、
「お腹が空いたかどうか」は問いません。
- 時間を決める
- 量をある程度決める
- 栄養を途切れさせない
ここでの目的は 感覚を取り戻す準備 です。
空腹感・満腹感が壊れている状態では、
感覚に従うこと自体が負担になります。
まずは
「体にエネルギーを回す」ことが最優先です。
【第2段階】感覚と現実をすり合わせる
少しずつ、
- イライラする
- 集中できない
- 頭が回らない
- 胃がキュッとする
といった 身体のサイン に気づけるようになります。
この段階では、
「今、これは空腹?それとも不安?」
「何を食べたら落ち着きそう?」
と 言語化すること がとても大切です。
ここで一人で抱え込むと、また迷いやすくなります。
私の場合は本の内容が頭に入らなくなり脳がブドウ糖の白米を欲していると感じました。一口づつよく噛み、満たされたと感じたら箸を置きました。
【第3段階】自分の体に聞いて選べるようになる
最終段階では、
- お腹のサインが分かる
- 食べた後の違和感を冷静に見られる(私は食事終わりの習慣として温かいお茶を飲んでます)
- 食事が「敵」ではなくなる
ここまでくると、
バランスや量も自然に整っていきます。
この段階になって初めて
「感覚に従って食べる」が成立します。
なぜ“対話”が回復を加速させるのか
回復が進む人には、共通点があります。
それは
専門家や第三者と対話しながら進んでいること。
- 自分の感覚は合っているのか
- この不安は進んでいる証拠なのか
- 今は次の段階に進んでいいのか
一進一退をしながらも、
「確認できる相手」がいることで前に進めます。
摂食障害の回復は、
孤独な自己判断では難しい分野 です。
まとめ|失敗しているのではなく、順序が違っただけ
うまくいかなかったのは、
あなたがダメだからではありません。
- 食べ方の順序が整理されていなかった
- 段階を飛ばそうとしていた
- 感覚が戻る前に感覚で判断しようとしていた
それだけです。
回復は、階段式。
一段ずつで大丈夫です。
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