小選挙区で支持する候補がいなくても、2枚目の用紙は空欄にしないでほしい理由

日常のこと

寒い季節の選挙になりました。個人的には税金の無駄使いの選挙だと思っています。

「選挙のたびに、こんなふうに感じたことはありませんか。

「この選挙区に、どうしても応援したい候補がいない」
「結局、大きな政党が勝つんでしょ」

そう思って、比例代表の用紙を白紙で出そうとする人は少なくありません。
でも実は、その2枚目の用紙は、私たちが思っている以上に重要な役割を持っています。


小選挙区と比例代表は、役割が違う

小選挙区は「人を選ぶ投票」です。
その地域で一番多く票を集めた候補者だけが当選します。

一方、比例代表は違います。
比例代表は「政党の議席数(国会の椅子の数)を決める投票」です。

小選挙区に支持したい候補がいなくても、
比例代表では「この考え方は国会に残ってほしい」と思う政党名を書くことができます。


比例代表は「イスの数」を決めている

比例代表では、政党ごとに集まった票の合計をもとに、
国会に何議席を配分するかが決められます。

勝ち負けを決める投票ではなく、
「どの政党に、何脚のイスを置くか」を決める仕組みです。

そのイスの分け方に使われているのが、「ドント方式」と呼ばれる計算方法です。


議席の決め方 ドント方式を、表で見てみる

文章だけでは分かりにくいので、具体的な例で見てみます。

ここでは、
・議席(イス)が6つ
・3つの政党がある
という設定にします。

得票数は次の通りです。

自民党:100票
維新:60票
れいわ:40票

まず、それぞれの票を1、2、3……と割っていきます。


【ドント方式の割り算表(順位つき)】

割る数自民党(100)維新(60)れいわ(40)
÷1①100②60④40
÷2③50⑥30⑨20
÷3⑤33.3⑦20⑪13.3
÷4⑧25⑩15⑭10
÷5⑫20⑬12⑮8
÷6⑯16.6⑰10⑱6.6

※ 丸数字の順番で椅子を決定します。


イスは「数字が大きい順」に配られる

この表に出てきた数字を、全部まとめて大きい順に並べます。
そして、上から順に6つ分、イスを配ります。

① 100(自民党)
② 60(維新)
③ 50(自民党)
④ 40(れいわ)
⑤ 33.3(自民党)
⑥ 30(維新)

この結果、議席の配分はこうなります。

自民党:3議席
維新:2議席
れいわ:1議席


ここがドント方式の一番大事なポイント

比例代表では、

「一番票が多い政党が、すべてのイスを取る」
わけではありません。

割り算した後の数字が、
どこまで上位に残れるかで、
2つ目、3つ目のイスが決まります。

れいわは3番手の政党ですが、
「40」という数字が上位に残ったため、
しっかり1議席を取ることができています。


なぜ比例代表は白票にしない方がいいのか

比例代表で白票を出した場合、その票はどの政党の数字にも足されません。
つまり、この表の計算そのものに参加しない、という扱いになります。

比例代表の1票で、必ず結果が変わるわけではありません。
ですが、議席の境目に近い場面では、
1票の差で、最後のイスの行き先が変わることがあります。

白票は抗議の意思にはなっても、
国会のイスを増やすことにはつながりません。


結論

小選挙区で支持する候補が見つからなくても、
比例代表の用紙は空欄にしない。

比例代表は、
「誰を勝たせるか」ではなく、
「どの政党の声を、国会に何席残すか」を決める投票だからです。

次の選挙では、
2枚目の用紙に、あなたが「こうなってほしい」と思う政党名を、
ぜひ書いて投票してみてください。


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