「見栄を張る人ほど、依存症になりやすい理由——あなたの”ブティック”は何ですか?」

心のケア

見栄を張ることで 自分を保ってきた時期が 私にはあります。

すごいと思われたかった。 立派だと言われたかった。 ひとりぼっちだと思われたくなかった。

そのために お金を使い、 人に合わせ、 本当は必要のないものを たくさん抱え込みました。


見栄を張る生き方は いろんな依存症を連れてきます。

買い物。 人間関係。 食べること。 お酒。 SNS。

どれも共通しているのは 「今の自分」を忘れるために 手を伸ばしているということ。

目の前の不安や寂しさを 一瞬だけ覆い隠してくれる何かに すがっている。

でもその「何か」が去ったあと、 自分の中には何も残っていない。

むしろ前より空っぽになっている。


ひとつ、告白をさせてください。

私には行きつけのブティックがありました。

店員さんはとても感じがよくて、 よく食事に誘ってくれました。

「営業なんだろうな」と 心のどこかでわかっていました。

でも誘ってくれる人がいることが うれしかった。

そして行くからには 何か買わなければ申し訳ないと思った。

私はかつて喫茶店を経営していたので 「お金を使わずに人の時間を使う」ことへの 罪悪感がありました。

だから毎回、買った。

本当に必要な服ではなく、 「行った証拠」を買っていた。


ある日ふと気づいたんです。

この構造、 ホストクラブやキャバクラと同じだ、と。

ホストクラブでは お客さんが「特別な自分」を感じるために お金を払います。

キャバクラでは 話を聞いてもらえる、 ちやほやされる、 その時間をお金で買っている。

私のブティックも同じでした。

「誘ってもらえる自分」を買っていた。 「お金を使える自分」を演じていた。 「ひとりじゃない自分」をお金で作っていた。

服が欲しかったんじゃない。 寂しいと思われたくなかったんです。


こう書くと 「私はホストなんか行かないし」と 思う方もいるかもしれません。

でも考えてみてください。

必要以上にママ友のランチに付き合ってしまう。 断れなくて高い化粧品を買ってしまう。 見栄でブランドバッグを持つ。 SNSで「充実してる私」を演出する。

どれも構造は同じです。

「今の自分では足りない」という不安を お金や行動で覆い隠している。

あなたの”ブティック”は、何ですか?


あるとき気づいたのは 「寂しい」と感じていたのではなく 「寂しい人だと思われるのが怖い」 だったということ。

本当の感情は、寂しさではなく 恐れでした。

人にどう見られているかが怖くて、 その恐れを隠すために見栄を張っていた。

見栄は鎧(よろい)のようなものです。 着ているあいだは守られている気がする。 でも重たくて、動けなくなる。


じゃあどうすればいいのか。

答えはとてもシンプルで、 でも実行するのはとても難しい。

「私の心は、今どう感じている?」

これを自分に聞くこと。

たったこれだけのことが 驚くほど難しい。

なぜなら私たちは 自分の心の声を聞く前に 「どう見られるか」のほうを 先に考えてしまうから。

お金を使おうとする瞬間、 人に合わせようとする瞬間、 見栄を張ろうとする瞬間。

その手前で一瞬だけ止まって、 自分に聞いてみる。

「これは本当に私が望んでいること?」 「それとも、誰かに見せるためのこと?」


もし この問いかけが 少しずつできるようになったら。

世の中の風景が 違って見えるようになります。

今まで必要だと思っていた人間関係が 実はそうでもなかったと気づく。

今まで気づかなかった 静かなやさしさに出会う。

お金の使い方が変わる。 時間の使い方が変わる。 関わる人が変わっていたと気づく。

そして何より 「鎧を脱いだ自分」のほうが ずっと身軽で、 ずっと自由だと知る。


私はまだその途中にいます。

完璧にできているわけじゃない。 今でも見栄を張りそうになる瞬間はある。

でも「あ、今また鎧を着ようとしてる」と 気づけるようになった。

気づけるだけで、 選べるようになる。

着るか、脱ぐか。

その選択肢を持てること自体が 回復の第一歩なのだと 私は思っています。


もし今日の話を読んで 「自分にも当てはまるかもしれない」と 感じた方へ。

自分の心の声を聞く練習は ひとりでもできます。

でも、ひとりで気づけないことも たくさんあります。

私は摂食障害の当事者として長年、 見栄と依存と自分の心に 向き合い続けてきました。

その経験をもとに、 心の使い方を一緒に探す場所を作っています。

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