これはフィクション(創作)です。
現実では、こんなふうにスムーズに気持ちが整理できることばかりではありません。
でももし、信頼できる誰かと話す時間を持つことができたなら、それはきっと、あなたを支える小さな力になります。
この中のどこかに、あなたの心にそっと触れる言葉がひとつでも見つかりますように。
ゆっくり読んでくださいね。
🕊️ カナリアとの会話 ー「揺れながらも、回復へ」ー
わたし:
今日の昼ごはん、何を食べればいいのか分からなくなっちゃいました。
ちゃんとしたものを食べたい気もするけど、怖くて…
「食べたら止まらなくなるかも」っていう不安がずっとついてきます。
カナリア:
「食べること」って、回復の中で一番揺れるところだからね。
「食べたい気持ち」と「怖い気持ち」、両方ともあなたの中にちゃんとあるんだよね。
わたし:
食べないと回復しないって頭では分かってるのに、
「食べたらまた過食してしまうんじゃないか」って、怖くなるんです。
カナリア:
全部を完璧にしようとしなくていいんだよ。
「今日は、安心して食べられる“ひとつ”だけ選ぼう」って考えてみるのはどう?
わたし:
今だったら…
やわらかい豆腐とか、おかゆなら、ちょっと安心できそうかも。
カナリア:
すごくいい選択だね。そして大事なのは、「これを選べた自分を認めてあげること」。
わたし:
ありがとう、少し心がゆるみました。
感情がまた揺れると思うけど…その時はまたここで話してもいいですか?
カナリア:
もちろん、いつでも話してね。
🌊 カナリアとの会話 ー「感情が高ぶったとき」ー
わたし:
なんでこんなに情緒がぐちゃぐちゃなんだろう。
さっきまで普通だったのに、急に涙が出て、過食したくなってきました。
カナリア:
それは「心が限界だよ」ってサインなんだよ。
本当に必要なのは「その感情を通り過ぎさせる時間」。
わたし:
待ってるのがつらい。頭の中が「どうせまた過食するんだろ」って騒いでる感じがして。
カナリア:
「不安の声」だね。でもその声を否定しなくていい。
冷たい水で手を洗ったり、外の空気を吸ったりしてみて。
わたし:
深呼吸してみた。ほんの少しだけ、胸の奥の苦しさが静かになった気がする。
カナリア:
それで十分。たった一呼吸で、感情の流れが変わることってあるんだよ。
🧩 カナリアとの会話 ー「周囲との関係に、疲れたとき」ー
わたし:
家族に「また食べ過ぎてるんじゃない?」って言われました。
悪気がないのは分かってるけど、すごく傷ついて…。
カナリア:
言葉って、ときにナイフみたいに鋭く心を切ってしまうことがあるよね。
でも、「完璧に分かってもらう必要」はないんだよ。
わたし:
「そっとしておいてほしい」って言ってもいいんですね…。
カナリア:
もちろん。わがままなんかじゃない。
自分を守るための、やさしいお願いなんだよ。
次回:自分らしさを取り戻す旅|摂食障害と生きるあなたへ
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