回復しようと思って、 ちゃんと食べ始めたら、
急に食欲が止まらなくなった。
そんな経験はありませんか。
「また過食が始まった」 「やっぱり私はダメだ」
そう感じて、怖くなってしまう人もいます。
でもこれは、失敗ではありません。
体が回復しようとしているサインです。
過食嘔吐を繰り返していた時期は、 食べては空にする、その繰り返しでした。
体は常に、飢餓に近い状態にあります。
そこで適量を食べ始めると、 乾いたスポンジが水を吸い込むように、 食欲が溢れてくることがあります。
脳が飢餓状態を記憶していて、 「今のうちに蓄えなさい」と命令を出しているからです。
これは意志の問題ではなく、 体の正直な反応です。
だからこそ、この食欲の波は、 回復への最短ルートでもあります。
怖いけれど、体が動き始めている証拠なのです。
ただ、食欲が増えることへの不安は本物です。
そのときに大切なのは、 食欲と戦うことではなく、 自分の内側を少しずつ整えていくことです。
摂食障害は、食べることだけの問題ではありません。
食べることで自分を守ろうとしてきた、 その心の動きを少しずつ理解していくこと。
それが、体の回復と並行して必要なことです。
体に優しい食事を続けながら、 波が来ても、またここに戻ってくる。
その繰り返しで、少しずつ安定していきます。
一方で、長く摂食障害が続いた方の中には、 食べたくても体が受け付けなくなっている場合もあります。
そのときは、少量をこまめに食べることから始めたり、 医療のサポートを借りながら進めていく必要があります。
焦らなくていいです。
今まで足りなかった栄養を、 我慢し続けてきた記憶を、
体はちゃんと覚えています。
乾いたスポンジに、ゆっくり水が染み込んでいくように、 少しずつ満たされていきます。
食欲が増えることを、責めないでください。
それはあなたの体が、 やっと回復しようとしている声です。


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