摂食障害は「食の問題」じゃなかった|食べる・吐くの裏にある「選ばれたい」の正体

心のケア

「食べすぎてしまう自分が許せない」「また吐いてしまった」

摂食障害に苦しんでいるとき、多くの人は食べ物との戦いだと思っています。でも本当の問題は、食べ物ではないかもしれません。

この記事では、長年の摂食障害を経験したカウンセラーが、「食べる・吐く」の裏にあった本当の動機に気づいた体験をお伝えします。


「選ばれる体」を作るための手段だった

10代の頃から、私の体は「評価されるもの」でした。

痩せていれば褒められる。太れば価値が下がる。そう刷り込まれて育ちました。

結婚こそが女の幸せという価値観の両親。好条件で結婚するには、選ばれなければならない。きれいでいれば「選ばれ続ける」ことができる。

食べる・吐くは、お腹いっぱい食べられる一時的なお楽しみもあり、その「選ばれる体」を維持するための手段でした。

つまり、摂食障害は食の問題ではなかった。「選ばれなければ生きていけない」という妄想に取り憑かれた代理戦争だったのです。


「選ばれたい」の裏にあるもの

カウンセラーとして学んで、この構造がはっきり見えるようになりました。

「選ばれたい」の裏には、「選ばれない自分には価値がない」がある。

その恐怖があまりにも大きいから、体をコントロールすることで安心を得ようとする。食べる量、体重、見た目。自分でコントロールできる唯一のものに、すべてのエネルギーを注ぎ込む。

でもそれは、本当の戦場から目を逸らすための代理戦争にすぎません。

本当の戦場は「自分の価値を、自分で決められない」という心の中にあります。


3度の結婚が教えてくれたこと

私は3度の結婚と離婚を経験しました。

振り返れば、どの結婚も「選ばれたい」が動機でした。好きになったことなど1度もなかった。親の期待に応えるために。2度目も3度目も、選ばれたことで自分の存在を証明しようとしていました。

そして結婚のたびに、摂食障害が悪化しました。

当然です。「選ばれ続けなきゃ」のプレッシャーが、食べる・吐くの代理戦争をさらに激しくしていたのですから。


代理戦争を終わらせるために

代理戦争を終わらせるには、本当の戦場に自分が向かうしかありませんでした。

「選ばれなくても、私は私でいい」

この言葉を、頭ではなく腹の底から信じられるようになるまで、何十年もかかりました。正直に言えば、今でも揺れる日はあります。

でも、少なくとも今は知っています。

食べ物は敵ではない。自分を表現するためのエネルギーです。体重計は審判ではありません。


食べることに苦しんでいるあなたへ

もしあなたが今、食べることや体型のことで頭がいっぱいなら。

一度だけ、自分にこう聞いてみてください。

「私は本当は、誰に選ばれたいんだろう?」

私の回答はこうでした。

「私は選ばれたいのではなく、選ぶんだ」と。

その答えの中に、代理戦争を終わらせるヒントがあるかもしれません。

そして気づくかもしれません。一番最初に選ぶべきなのは、自分の本音だということに。

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