「明日からやめよう」
その言葉を、何百回繰り返したかわかりません。
ダイエット、過食、衝動買い、夜更かし。やめたいのにやめられないとき、人はつい「明日から」と自分に言い聞かせます。でもこの言葉には、気づかないうちに自分を壊していく危険があります。
この記事では、長年の摂食障害を経験したカウンセラーが、「明日から」の本当の正体と、自分への信用を取り戻す方法についてお伝えします。
「明日から」は優しい顔をした免罪符
ゴールデンウィーク。世間が浮かれている中で、当時の私は過食嘔吐に明け暮れていました。
食べて、吐いて、自分を責めて。そして夜、布団の中でこう呟く。
「明日からやめよう」「絶対やめよう」
この言葉は、今日やってしまった自分のバカさ加減を、ほんの少しだけ軽くしてくれる免罪符でした。言った瞬間だけ、ちょっとだけ楽になる。
でも翌朝、また同じことをする。そしてまた夜、「明日から」と言う。
本当に壊れていくのは「自分への信用」
この繰り返しの中で、一番壊れていったのは、自分への信用でした。
考えてみてください。
毎回約束を破る人と、友達になりたいでしょうか。大事な仕事を頼めるでしょうか。
「絶対行くね」と言って来ない。「もうしない」と言って繰り返す。そんな人を信じられるわけがありません。
私は、その「信じられない人」を、自分自身に対してやり続けていたのです。
自己嫌悪の正体
自己嫌悪は、意志が弱いから生まれるのではありません。
自分との約束を破り続けるから、自分を信用できなくなるのです。
そして本来、自分だけは自分の味方でいなければならないのに。自分を信用できなければ、何も始められません。
「明日から」をやめる必要はない
じゃあ、どうすればいいのか。
私がやったのは、「明日から」をやめることではありませんでした。
約束のハードルを、とことん下げたのです。
「明日から過食をやめる」ではなく、「明日、朝起きたら水を一杯飲む」。
たったそれだけの約束を、自分と交わしました。
そして翌朝、水を飲んだ。約束を守れた。その事実が、ほんの少しだけ自分への信用を取り戻してくれました。
やめられない自分を責めているあなたへ
自分との約束を守る練習は、小さければ小さいほどいい。
大きな誓いは気持ちいい。でもそれは、破るための免罪符をもう一枚増やすだけです。
今日の自分に問いかけてみてください。
「明日、たった一つだけ守れる約束は何だろう?」
その一つが守れたとき、あなたは自分を少しだけ信じられるようになります。

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